【ウマ娘】史実解説サクラチヨノオー編

こんにちは、フライドエッグののっちです。

アプリゲームやアニメで人気の「ウマ娘プリティーダービー」。
単なる“美少女化アニメ”とは違う、競馬ファンをも熱くさせる本作品の魅力とは一体どんなものなのでしょうか？

今回は「ウマ娘プリティーダービー」に登場する「サクラチヨノオー」の史実馬を紹介します。
史実を知れば、アニメもアプリも漫画もきっと楽しくなりますのでご覧ください。

「ウマ娘プリティーダービー」とは
サクラチヨノオーとは？
- サクラチヨノオー
まとめ

「ウマ娘プリティーダービー」とは

「ウマ娘プリティーダービー」は、プレイヤーがトレーナーとなり、実在する競走馬の名前を冠した「ウマ娘」と呼ばれるキャラクターを育成し、イベントやレースをこなしながら目標達成を目指していくアプリゲームです。
ゲーム内では迫力満点のレース映像や、レースの勝者がセンターを務めるライブステージ「ウィニングライブ」が楽しめます。

他にも漫画やアニメ、楽曲CD、CDドラマなどに展開されているメディアミックスコンテンツです。

サクラチヨノオーとは？

今回は、ウマ娘に登場する「サクラチヨノオー」の史実馬について解説していきます。

サクラチヨノオー

生年月日	1985年2月19日
通算成績	10戦5勝［5-1-1-3］
獲得賞金	2億890万円（中央）
父	マルゼンスキー
母	サクラセダン
主な勝鞍	’87 朝日杯3歳S（G1） ’88 日本ダービー（G1）

生い立ち

・父はスーパーカーと呼ばれたマルゼンスキー、母はG1馬サクラホクトオーや重賞馬サクラトウコウなどを輩出したサクラセダン。
・馬名の由来は冠名の「サクラ」に横綱千代の富士を組み合わせ「サクラチヨノオー」と命名された。
・同世代は「オグリキャップ」「スーパークリーク」「ヤエノムテキ」「バンブーメモリー」「メジロアルダン」のほか「サッカーボーイ」「ダイユウサク」などがいる。

父の無念を晴らした東の横綱

・新馬戦は全兄サクラトウコウの活躍や調教などを勘案され1.0倍の圧倒的人気に推され、2着馬に3馬身半差をつけ圧勝。
・その後オープン戦も勝利し、3戦2勝2着1回で関東の3歳（現2歳）チャンピオン決定戦「朝日杯3歳S（G1）」に挑み、見事優勝し父子で制覇を果たしたが、降雪のため2週間の延期と有力馬の故障などもあり6頭でのレースだったため、「それなりに強い」程度の評価だった。
・同日に関西で行われた「阪神3歳S（G1）」ではサッカーボーイがテンポイント以来と謳われたとんでもない末脚を使いレコードタイムで圧勝、この年の最優秀3歳牡馬も圧倒的得票数で選出される。
・翌年初戦は4着に敗れ、サッカーボーイも出走する皐月賞トライアル競争の「弥生賞（G2）」に参戦し、押し出される形で逃げる形になるがスローペースでの逃げになり、後方でもがくサッカーボーイを置き去りに逃げ切り勝利。
・クラシック本番の「皐月賞（G1）」はこの年中山競馬場の改修により府中での開催、有力馬サッカーボーイやミュゲロワイヤルがアクシデントによる回避などにより、2番人気で3強の一角に数えられるも「頼りない3強」と評価は低く、結果は9番人気のヤエノムテキが優勝し、2着馬も14番人気でそれに続く3着に終わった。
・「日本ダービー（G1）」では蹄のトラブルで「皐月賞（G1）」を回避したサッカーボーイが1番人気、2番人気はヤエノムテキに続く3番人気に推される。
・レースでは大外から1頭が果敢に逃げる中、7〜8馬身離れた2番手で競馬を進めるが、第3コーナー付近で一気に馬群が詰まり直線に入ると一旦先頭に立つが、終始サクラチヨノオーをマークしていたメジロアルダンが狙いすましたかのように残り200m付近で抜け出しそのまま突き抜けるかに見えたが再び差し返し、差し馬の追い込みも退けてレコードタイムで優勝、ダービー史上でも屈指の叩き合い・差し返し劇を演じた。
・これにより持込馬のためダービー出走が叶わなかった父マルゼンスキー、直前の故障によりダービー出走が叶わなかった兄サクラトウコウの無念を晴らした。
・しかしこの競走後、右前足浅屈腱炎を発症し長期離脱となるが、その間半弟サクラホクトオーが「朝日杯3歳S（G1）」を優勝し、兄弟制覇となった。
・復帰は350日ぶりの「安田記念（G1）」は16着、続く「宝塚記念（G1）」は競走中に故障を発生して失速し最下位に終わり、強相互に屈腱炎の再発が確認され引退となった。