【ウマ娘】史実解説 アイネスフウジン編

トレンド

こんにちは、フライドエッグののっちです。

アプリゲームやアニメで人気の「ウマ娘 プリティーダービー」。
単なる“美少女化アニメ”とは違う、競馬ファンをも熱くさせる本作品の魅力とは一体どんなものなのでしょうか?

今回は「ウマ娘プリティーダービー」に登場する「アイネスフウジン」の史実馬を紹介します。
史実を知れば、アニメもアプリも漫画もきっと楽しくなりますのでご覧ください。

スポンサーリンク

「ウマ娘 プリティーダービー」とは

「ウマ娘 プリティーダービー」は、プレイヤーがトレーナーとなり、実在する競走馬の名前を冠した「ウマ娘」と呼ばれるキャラクターを育成し、イベントやレースをこなしながら目標達成を目指していくアプリゲームです。
ゲーム内では迫力満点のレース映像や、レースの勝者がセンターを務めるライブステージ「ウィニングライブ」が楽しめます。

他にも漫画やアニメ、楽曲CD、CDドラマなどに展開されているメディアミックスコンテンツです。

スポンサーリンク

アイネスフウジンとは?

今回は、ウマ娘に登場する「アイネスフウジン」の史実馬について解説していきます。

アイネスフウジン

©Cygames, Inc.
生年月日1987年4月10日
通算成績8戦4勝[4-3-0-1]
獲得賞金2億3,600万円(中央)
シーホーク
テスコパール
主な勝鞍’89 朝日杯3歳S(G1)
’90 日本ダービー(G1)

生い立ち

・生産牧場は家族経営で借金を抱えないという経営方針で、年老いて安い種付け料の種牡馬ばかりを用いていたためか、菊花賞馬アサカオー以来重賞から遠ざかり一時倒産間際まで陥ったこともあった。
・母の母は先代生産馬で、種付け料が安いことからテスコボーイを交配し誕生したのが母テスコパール。
・母テスコパールは牧場時代から評価が高かったものの、2歳(現1歳)時に助かる見込みがないと診断されるほどの激しい下痢に襲われるが奇跡的に回復し、デビューは諦めるものの繁殖入りする。
・幼名は両親の名前を組み合わせた「テスコホーク」と付けられ、馬名は冠名の「アイネス」にオーナーの娘2人が考えた風神に由来する「フウジン」を組み合わせた「アイネスフウジン」とされた。
・同世代は「メジロマックイーン」「メジロライアン」「メジロパーマー」「ダイタクヘリオス」「イクノディクタス」のほか「ハクタイセイ」「ダイイチルビー」「レッツゴーターキン」「プレクラスニー」などがいる。

新時代をつくったダービー馬

・デビュー戦、2戦目と2着のあと逃げの競馬で初勝利、その後は腰の疲労から連戦できず休養に入る。
・続いて条件戦を予定していたが、力試しのつもりで「朝日杯3歳S(G1)」に挑戦、先手を主張するサクラサエズリをマークして競馬を進めると、前半1000mを56.9秒の超ハイペースになるが、直線で競り落としマルゼンスキーの不滅のレコード1分34秒4と並ぶタイムを叩き出して優勝。
・年明け初戦の「共同通信杯(G3)」では他馬とのスピードの違いから逃げる形となりそのまま3馬身差の完勝。
・この年のクラシック戦線は期待馬が続々登場する戦国クラシックとなり、前哨戦の「弥生賞(G2)」ではメジロライアンの4着に敗れ、クラシック初戦の「皐月賞(G1)」では1番人気に推されるもスタート直後に他馬と接触し逃げに失敗し、展開も不向きのスローペースになり残り600mで一旦先頭に立つも、直線でハクタイセイに差されクビ差の2着に終わる。
・「日本ダービー(G1)」当日、快晴の東京競馬場は世界レコードの入場者数19万6517人が来場、当時の東京都府中市の総人口に匹敵する観客が集まった。
・スタートからハナを切り1000m1分を切るハイペース、緩みのない少ない展開で先行馬はなし崩しに脚を使いやや縦長の展開に、先頭のまま直線に入るとメジロライアンの猛追を退け優勝、サクラチヨノオーのレコードタイムを1秒更新したが、このタイムは東京競馬場の馬場改修まで破られることのないダービーレコードとなった(同タイムは1999年にアドマイヤベガが記録)。
・入線後アイネスフウジンは躓くほど余力が尽き、キャンター(駈歩)することができずダク(速足)でゆっくり戻ることとなるが、他の馬と同じように向こう正面から退場することができず、スタンド前からの退場を目指した時、自然発生的に「ナ・カ・ノ・ナ・カ・ノ」と歓声が上がり、スタンドを越えて正門付近まで聞こえるほどの合唱へと変化、これがのちに「ナカノコール」と呼ばれ、競馬がギャンブルから本物のスポーツになったとされる意見もある。
・ナカノコール以降、勝利した馬や騎手をコールで称える文化が生まれ、大レースでの入場制限や警備のなどを強化するきっかけにもなり同時に「徹夜組」やファンファーレに合わせた手拍子をする文化も誕生した。
・アイネスフウジンはレース後、左前脚が腫れていることが判明、屈腱炎と診断され引退、ダービーで燃え尽きた馬と言われることになる。

小ネタ

・「日本ダービー(G1)」の枠順5枠12番は、騎手の中野の結婚記念日「5月12日」と同じ数字で、オーナーの所有馬アサカオーの誕生日も「5月12日」、さらに応援に向かう飛行機の座席番号と東京競馬場の指定席番号も「12」だった。
・「朝日杯3歳S(G1)」出走時、オーナーはあまり期待しておらず、親子で病院のテレビで観戦、優勝した時は親子で口がポカンと開いたままだった。
・父シーホークは老年で需要も無かったことから引退も考えられていたが、アイネスフウジンのほか、前年のダービー馬ウィナーズサークルや1990年の「目黒記念(G2)」優勝馬マルタカタイソンなど突然活躍馬が続出したが、多くの繁殖牝馬を相手にして健康を害するリスクを恐れ、全ての配合希望を却下するも求める声が多く、1年限りの種付け権利「余勢株」を発行、ピークの種付け料の5倍の高値で落札された。

代表レース

1989年 朝日杯3歳S

マルゼンスキーの不滅のレコード1分34秒4と並ぶタイムを叩き出して優勝したレース。

1990年 日本ダービー

メジロライアンの猛追を退けダービーレコードタイムで優勝したレース。

スポンサーリンク

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、アニメ「ウマ娘プリティーダービー」に登場するアイネスフウジンを紹介しました。

キャラクターたちの可愛さももちろんですが、名馬たちへの造詣の深さと、それをアニメに落とし込んでエンタメに昇華させた「ウマ娘 プリティーダービー」からは、今後も目が離せません。

アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」は2022年5月7日現在では7つのサービスで配信されています。
中でもオススメはAmazonプライムとU-NEXTです。
無料トライアルを利用して、実質無料で観ることができます。

最後までご覧いただきありがとうございました。
今後もみなさんのお役に立てる情報を発信していきます。

タイトルとURLをコピーしました