【ウマ娘】史実解説ニシノフラワー編

こんにちは、フライドエッグののっちです。

アプリゲームやアニメで人気の「ウマ娘プリティーダービー」。
単なる“美少女化アニメ”とは違う、競馬ファンをも熱くさせる本作品の魅力とは一体どんなものなのでしょうか？

今回は「ウマ娘プリティーダービー」に登場する「ニシノフラワー」の史実馬を紹介します。
史実を知れば、アニメもアプリも漫画もきっと楽しくなりますのでご覧ください。

「ウマ娘プリティーダービー」とは
ニシノフラワーとは？
- ニシノフラワー
まとめ

「ウマ娘プリティーダービー」とは

「ウマ娘プリティーダービー」は、プレイヤーがトレーナーとなり、実在する競走馬の名前を冠した「ウマ娘」と呼ばれるキャラクターを育成し、イベントやレースをこなしながら目標達成を目指していくアプリゲームです。
ゲーム内では迫力満点のレース映像はもちろんですが、レースの勝者がセンターを務めるライブステージ「ウィニングライブ」が楽しめます。

他にも漫画やアニメ、楽曲CD、CDドラマなどに展開されているメディアミックスコンテンツです。

ニシノフラワーとは？

今回はウマ娘に「花咲く笑顔♪気配り上手なウマ娘」のキャッチフレーズで登場する「ニシノフラワー」の史実馬について解説していきます。

ニシノフラワー

生年月日	1989年4月19日
通算成績	16戦7勝［7-1-3-5］
獲得賞金	4億3,590万円（中央）
父	Majestic Light
母	デュプリシト
主な勝鞍	’91 阪神3歳牝馬S（G1） ’92 桜花賞（G1） ’92 スプリンターズS（G1）

生い立ち

・父Majestic Lightは米ダートG1を4勝し、種牡馬としても仏オークス馬を排出、母デュプリシトは近親には大種牡馬サーゲイロードがいる良血馬。
・牧場時代は「細身で目立ったところはなかった」とされ、トレーニングセンターに入る頃にも「脚ばかりひょろっと長くて幅のないバンビみたいな馬」と評価。
・同世代には「ライスシャワー」「サクラバクシンオー」「ミホノブルボン」「マチカネタンホイザ」のほか「シンコウラブリィ」「レガシーワールド」「トロットダンサー」などがいる。

「韋駄天少女」と呼ばれた競走馬

・デビュー前に骨膜炎を発症していた影響もあり、負担の少ないダート戦でデビュー、2着に4馬身差を付け勝利。
・続く「札幌3歳S（G3）」「デイリー杯3歳S（G2）」と重賞を連勝し、3歳（現2歳）女王を決める「阪神3歳牝馬S（G1）」へ挑む。
・「阪神3歳牝馬S（G1）」では後のG1ホース「シンコウラブリィ」や、後に重賞3勝する「サンエイサンキュー」を抑え1番人気に支持され見事優勝、最優秀3歳（現2歳）牝馬に満票で選出される。
・翌年初戦の「チューリップ賞（OP）」では1番人気に支持されながらも騎乗ミスもあり2着、初の敗戦となる。
・続くクラシック初戦「桜花賞（G1）」では騎乗を変更し、3馬身半差をつけて優勝。
・次走のクラシック2戦目「オークス（G1）」前には急激に色が細り、馬体の維持に時間を割かれまともな調教をできないまま出走し、7着と敗れる。
・秋の「関西TVローズS（G2）」クラシック最終戦「エリザベス女王杯（G1）」は2000mの距離の壁に阻まれ敗戦となり、陣営は目標を短距離戦線と変える。
・年末のスプリント王決定戦「スプリンターズS（G1）」に向かうがこの年は「安田記念（G1）」連覇し「天皇賞・秋（G1）」を制したヤマニンゼファー、「マイルチャンピオンシップ（G1）」連覇のダイタクヘリオス、後の短距離王者サクラバクシンオーが出走する豪華布陣。
・「古馬と真っ向勝負では分が悪い」という騎手の判断から瞬発力を活かすため後方に控え、最後の直線では一気に先行勢を差し切り優勝、この年のJRA賞表彰では、「最優秀4歳（現3歳）牝馬」「最優秀スプリンター」の2部門を受賞。
・翌年初戦「マイラーズカップ（G2）」を勝利するがその後勝利を飾れず、年末の「スプリンターズS（G1）」では覚醒したサクラバクシンオーの3着と健闘しこの年に引退、繁殖牝馬となる。

小ネタ

・短距離王サクラバクシンオーの1400m以下での唯一の敗北が、ニシノフラワーが優勝した「スプリンターズS（G1）」だった。
・馬体重430kg前後の小柄な牝馬だったが、牝馬が牡馬を打ち負かすのが難しかったこの時代に、飛び級で制覇したことなどから「20世紀の名馬100」では、ちょうど100位にランクインしている。
・2022年現在の現役馬ニシノデイジーはニシノフラワーとセイウンスカイの間に生まれたニシノミライの孫という、西山牧場謹製の血統である。
・ニシノフラワーとセイウンスカイはともに西山牧場生産馬であり、
お墓は隣同士で建立され、墓石には「天才少女から偉大な母へ西山牧場を救った名牝に感謝を込めて」という言葉が刻まれている。