こんにちは、フライドエッグののっちです。
アプリゲームやアニメで人気の「ウマ娘 プリティーダービー」。
単なる“美少女化アニメ”とは違う、競馬ファンをも熱くさせる本作品の魅力とは一体どんなものなのでしょうか?
今回は「ウマ娘プリティーダービー」のスピンオフ漫画「シンデレラグレイ」に登場する「イナリワン」の史実馬を紹介します。
史実を知れば、アニメもアプリも漫画もきっと楽しくなりますのでご覧ください。
「ウマ娘 プリティーダービー」とは
「ウマ娘 プリティーダービー」は、トレーナーとなったプレイヤーが、実在する競走馬の名前を冠した「ウマ娘」と呼ばれるキャラクターを育成し、レースの勝利やイベントなどをこなしながら目標達成を目指していくアプリゲームです。
ゲーム内では迫力満点のレースはもちろんですが、「ウィニングライブ」と呼ばれるレースの勝者がセンターを務めるライブステージなどが楽しめます。
他にも漫画やアニメ、楽曲CD、CDドラマなどに展開されているメディアミックスコンテンツです。
イナリワンとは?
今回はウマ娘のスピンオフ漫画「シンデレラグレイ」に「永世(平成)三強の一角」として登場する「イナリワン」の史実馬について解説していきます。
イナリワン
生年月日 | 1984年5月7日 |
通算成績 | 11戦3勝[3-2-0-6] |
獲得賞金 | 4億430万円(中央) |
父 | ミルジョージ |
母 | テイトヤシマ |
主な勝鞍 | ’89 天皇賞・春(G1) ’89 宝塚記念(G1) ’89 有馬記念(G1) |
生い立ち
・馬名の由来は、大井競馬場近くの穴守稲荷神社に由来する冠名の「イナリ」に、「一番出世してほしい馬」という願いから「ワン」を組み合わせて「イナリワン」となった。
・牧場時代は「ぼさっとした馬だが、小柄ながら瞬発力には目を見張るものがある」「賢そうで気性も競走馬向き」と評価。
・ところが角馬場に入るととにかく暴走し、騎手のコントロールを受け付けなくなるが、外馬場ではのびのびと全身を使って走る馬だった。
・同世代には「タマモクロス」のほか、牝馬二冠馬「マックスビューティ」がいる。
「平成三強の一角」と言われた競走馬
・デビュー戦は2着に4馬身差をつけて勝利するが、2戦目でゲート内で暴れ頭をゲートに強打、出走取り消しとなる。
・これにより春の「南関東クラシック」出走を断念するが、その後連勝を続けて三冠最後の「東京王冠賞」を圧勝、結局この年デビュー以来無敗の8連勝で4歳(現3歳)シーズンを終える。
・翌年は、苦手の重馬場に苦しみ「金盃」を3着、「帝王賞」を7着と連敗、当時地方競馬招待競走だった「オールカマー(中央G2)」から「ジャパンカップ(中央G1)」を目指す計画もあったが、地方競馬代表に選出するところまでも行かなかった。
・その後も連敗が続き5連敗の中迎えた年末の「東京大賞典」では、勝利した暁には中央競馬移籍を宣言、見事優勝し中央競馬へ転厩となる。
・「天皇賞・春(G1)」「宝塚記念(G1)」を目標とし、中央競馬デビューするが環境の変化に対応できずガレてしまい、さらにレースでは入れ込み掛かりまくって4着・5着と結果が出ず「イナリワンてこんなに走らない馬なの?」と評価を下げる。
・続く中央3戦目は、目標としていた「天皇賞・春(G1)」、前年の菊花賞馬スーパークリークがトモのコズミ(後脚の筋肉痛)で休養に入っていたため、騎乗予定だった武豊に乗り替わり出走となる。
・レースでは中団後方の内目でレースを運び、向正面から徐々に位置を上げて第3コーナーからまくり気味に仕掛けて直線手前では先頭馬群の後ろの好意を取り、直線に入ると内から抜け出し2着に5馬身差の圧勝、レースレコードで中央初勝利をG1で飾る。
・「天皇賞・春(G1)」のレースぶりは、とにかく「武豊がうまい」との評価が大きく、「イナリワンはまぐれ」という評価も少なくはなかった。
・続く「宝塚記念(G1)」は皐月賞優勝馬のヤエノムテキ、ダービー優勝馬のサクラチヨノオー、オークス優勝馬のコスモドリーム、安田記念優勝馬のフレッシュボイス、バンブーメモリーなど総勢7頭のG1馬が揃う豪華レースとなった。
・鞍上は前走に続き武豊、最後の直線で抜け出すが末脚が鈍り、追い込むフレッシュボイスに詰められ並んだところで入線、クビ差凌いでG1連勝し、前走からの評価を覆した。
・秋初戦は、スーパークリークに手が戻った武豊から柴田政人に乗り替わりになり、「毎日王冠(G2)」に挑むも、春全休し復帰2戦目のオグリキャップの大外差しを、1度は内から差し切ったかに思えたが、さらにオグリに差し返されハナ差破れ2着。
・「天皇賞・秋(G1)」ではスタート直後に躓きスーパークリークの6着、「ジャパンカップ(G1)」ではホーリックスの2分22秒2の当時の世界レコード(オグリキャップは同タイムのクビ差2着)の前に11着と惨敗が続く。
・年末の「有馬記念(G1)」では、珍しく引っ掛かったオグリキャップにスーパークリークが追走しハイペースになり、直線でオグリキャップを捉えてスーパークリークが先頭に立つが、2頭の背後を捉えたイナリワンがハナ差差し切りシンボリルドルフのタイムを1.1秒更新してコースレコードで勝利、スピードシンボリ以来のグランプリ連覇で年度代表馬に選出される。
・翌年春の3戦は勝利を挙げられず、秋は「オールカマー(G2)」から「天皇賞・秋(G1)」のローテーションを予定してのトレーニング中、脚部に不安が生じたために断念、その後回復することなく引退する。
・のちに「オグリキャップ」「スーパークリーク」とともに「平成三強」と並び称される。
小ネタ
・小柄のわりに大跳びで、水を含んだ重馬場のダートはからっきしだった。
・年間G13勝でその内2回はコースレコード決着と強い競馬を見せるが、中央競馬で1番人気になったことは1度もない。
・引退式はあの伝説の有馬記念の昼休みに執り行われるが、その数時間後にはオグリコールに包まれることとなる。
・日頃から蹴癖があり、馬房の壁には畳が貼られていた。
代表レース
1989年 天皇賞・春
中央移籍後初勝利で初G1制覇、レコード勝利となった天皇賞・春。
1989年 有馬記念
スーパークリークをハナ差交わして優勝した有馬記念。
シンボリルドルフのレコードタイムを1.1秒更新。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、アニメ「ウマ娘プリティーダービー」に登場するシリウスシンボリを紹介しました。
キャラクターたちの可愛さももちろんですが、名馬たちへの造詣の深さと、それをアニメに落とし込んでエンタメに昇華させた「ウマ娘 プリティーダービー」からは、今後も目が離せません。
アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」は2022年4月6日現在では7つのサービスで配信されています。
中でもオススメはAmazonプライムとU-NEXTです。
無料トライアルを利用して、実質無料で観ることができます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今後もみなさんのお役に立てる情報を発信していきます。