【ウマ娘】史実解説 ナリタブライアン編

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こんにちは、フライドエッグののっちです。

アプリゲームやアニメで人気の「ウマ娘 プリティーダービー」。
単なる“美少女化アニメ”とは違う、競馬ファンをも熱くさせる本作品の魅力とは一体どんなものなのでしょうか?

今回は「ウマ娘プリティーダービー」に登場する、シャドーロールの怪物と呼ばれた史上5頭目の三冠馬「ナリタブライアン」の史実馬を紹介します。
史実を知れば、アニメもアプリも漫画もきっと楽しくなりますのでご覧ください。

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「ウマ娘 プリティーダービー」とは

「ウマ娘 プリティーダービー」は、プレイヤーがトレーナーとなり、実在する競走馬の名前を冠した「ウマ娘」と呼ばれるキャラクターを育成し、イベントやレースをこなしながら目標達成を目指していくアプリゲームです。
ゲーム内では迫力満点のレース映像や、レースの勝者がセンターを務めるライブステージ「ウィニングライブ」が楽しめます。

他にも漫画やアニメ、楽曲CD、CDドラマなどに展開されているメディアミックスコンテンツです。

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ナリタブライアンとは?

今回は「シャドーロールの怪物」と呼ばれ、史上5頭目の三冠馬でウマ娘に登場する「ナリタブライアン」の史実馬について解説していきます。

ナリタブライアン

©Cygames, Inc.
生年月日1991年5月3日
通算成績21戦12勝[12-3-1-5]
獲得賞金9億4,724万円(中央)
ブライアンズタイム
パシフィカス
主な勝鞍’93 朝日杯3歳S(G1)
’94 皐月賞(G1)
’94 日本ダービー(G1)
’94 菊花賞(G1)
’94 有馬記念(G1)

生い立ち

・父はフロリダダービーの勝ち馬でアメリカから輸入されたブライアンズタイム、母は名牝系パシフィックプリンセスを母に持つパシフィカス。
・幼駒の頃は体はそれほど大きくなく、性格もおとなしく良くも悪くも普通の馬だったが、牧場でトレーニングに入る頃には「他の馬とはモノが違う」「体全体の弾むようなバネや柔らかい背中、敏捷性は兄のビワハヤヒデをはるかに超える素質を感じさせる」と評価。
・同世代には「ヒシアマゾン」「サクラローレル」「ビコーペガサス」のほか、「タイキブリザード」や「オフサイドトラップ」「チョウカイキャロル」などがいる。

「シャドーロールの怪物」と呼ばれた競走馬

・育成牧場時代から物見をする傾向が強く、水たまりや自分の影に驚いたり、猫やスズメにも驚などよく言えば敏感、悪く言えば臆病だった。
・デビュー戦は「皐月賞・日本ダービー連続2着馬のビワハヤヒデの弟」と注目されたが2着に敗れるが、騎手や調教師からは「この馬は強い、モノが違う」と才能を感じさせる走りをしていた。
・2戦目は生涯唯一の逃げの戦術で9馬身差の圧勝するが、その後は勝ち負けを繰り返すが「京都3歳S(OP)」ではシャドーロールを装着し、3歳(現2歳)コースレコードで勝利。
・次走は前年に半兄のビワハヤヒデがハナ差で敗れた「朝日杯3歳S(G1)」に出走し、3馬身1/2差の圧勝、3歳(現2歳)王者に輝く。
・3歳(現2歳)時に7戦、年明けも「共同通信杯(G3)」「フジTVスプリングS(G2)」と出走し勝利、「皐月賞(G1)」ですでに10戦目と使いすぎを危惧されるが、これは精神面の弱点に起因するテンションの高さへの対策で、体を疲れさせて緊張をほぐすためとされている。
・この後は「皐月賞(G1)」3馬身1/2差(古馬を含めたコースレコード)、「日本ダービー(G1)」5馬身差、「菊花賞(G1)」7馬身差(菊花賞レコード)と着差を広げていき史上5頭目の三冠馬となる(菊花賞の前哨戦「京都新聞杯(G2)」は2着)。
・「菊花賞(G1)」の1週前の「天皇賞・秋(G1)」ではレース中に故障し5着と敗戦したビワハヤヒデ(G1レース3勝)との兄弟対決が期待されていたが、ビワハヤヒデが引退となり実現しなかったため、フジ系列放送では「弟は大丈夫だ!」と実況された。
・この年の最終戦、年末の「有馬記念(G1)」ではここまで11戦でG1レース2勝を含む1着8回・2着3回の女傑・ヒシアマゾンと初の直接対決、レースはツインターボの大逃げでのハイペース(2番手以降は通常のペース)になるが、3コーナーから加速し先頭に躍り出ると、3〜4コーナーで大外から捲ってきたヒシアマゾンに3馬身差をつけて圧勝、年度代表馬に選出される。
・翌年、初戦の「阪神大賞典(G2)」では7馬身差の圧勝、この年の主役もナリタブライアンが主役と思われたが、レース後の調教で右股関節炎を発症し「天皇賞・春(G1)」「宝塚記念(G1)」が絶望となり、秋の復帰を目標に調整に入る。
・9月に入っても負荷の強い調教ができず、前哨戦を使えないまま「天皇賞・秋(G1)」へ出走するも12着と惨敗、その後「ジャパンカップ(G1)」6着「有馬記念(G1)」4着に敗れ一部では「あの強かったナリタブライアンはもう戻ってこない」と囁かれるようになる。
・年明け初戦に「阪神大賞典(G2)」に出走、このレースには前年の年度代表馬・マヤノトップガンも出走するが、マヤノトップガンは前年「菊花賞(G1)」「有馬記念(G1)」と連勝し年度代表馬となり、さらに父はナリタブライアンと同じブライアンズタイムという巡り合わせだった。
・レースでは4コーナーでマヤノトップガンと共に抜け出し、直線での叩き合いをアタマ差制して1年ぶりの勝利、復活をを期待させた。
・このレースは日本競馬史における名勝負の一つとする声がある一方、「全盛期のナリタブライアンなら楽勝だった」として否定する声もある。
・次走「天皇賞・春(G1)」では1番人気に支持され、春の輝かしい陽光が降り注ぐ中レースが開始、ナリタブライアンは中段に待機しマヤノトップガンは後方に下げたが、マヤノトップガンがかかり気味に最初のコーナーから押し上げる展開になり、最後の直線では2頭が抜け出したかに見えたが外からサクラローレルが交わし結果2着。
・次走はこの年からスプリントG1に昇格した「高松宮杯(G1)」に出走したが、3200mから1200mのローテーションに疑問の声も上がったが4着。
・この後、順調に調整が進んでいるように見えたが、右前脚の屈腱炎を発症し休養に入る。
・1ヶ月後には腫れも引き、歩様も問題なく状態は良化されていったが、前年の「宝塚記念(G1)」でのライスシャワーの事故もあり、種牡馬入りすることも考慮して引退となった。
・引退式は京都競馬場と東京競馬場で執り行われるが、東西2場で行われるのはシンザン・スーパークリーク・オグリキャップに続く史上4頭目のことだった。
・種牡馬入りした2年後、疝痛を発症し腸閉塞と診断され開腹手術を受けるが胃破裂も発覚し手当の術がなく安楽死の措置がとられたが、享年僅か8歳(現7歳)の早すぎす死だった。

小ネタ

・この当時の競馬界では「現役の競走馬のタテガミを取るのはゲンが悪い」とされていたが、某オークション番組にタテガミを提供、その2ヶ月後に右股関節炎が発症した(この時の収益は、全額が阪神淡路大震災の支援金として寄付された)。
・母パシフィカスは中央競馬G1馬を2頭(ビワハヤヒデ3勝・ナリタブライアン5勝)を排出しているが、パシフィカスの妹キャットクイルも中央競馬G1馬を2頭(ファレノプシス2勝・キズナ1勝)を輩出している。
・兄ビワハヤヒデは、元々赤いメンコをつけて出走していたが、メンコを外した後にG1を制覇し、ナリタブライアンはシャドーロールを付けたことによりG1を制覇した。
・調教助手からは「ブー」の愛称で呼ばれていた。

代表レース

1994年 菊花賞

7馬身差の圧勝で史上5頭目の三冠馬となったレース。

1994年 有馬記念

大逃げするツインターボを第4コーナーで捉え、追走するヒシアマゾンを突き放して優勝したレース。

1996年 阪神大賞典

前年の年度代表馬マヤノトップガンと第3コーナーからの叩き合いを制したレース。

3分でわかった気になる解説

JRAの公式チャンネルでナリタブライアンを解説しています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、アニメ「ウマ娘プリティーダービー」に登場するナリタブライアンを紹介しました。

キャラクターたちの可愛さももちろんですが、名馬たちへの造詣の深さと、それをアニメに落とし込んでエンタメに昇華させた「ウマ娘 プリティーダービー」からは、今後も目が離せません。

アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」は2022年4月15日現在では7つのサービスで配信されています。
中でもオススメはAmazonプライムとU-NEXTです。
無料トライアルを利用して、実質無料で観ることができます。

最後までご覧いただきありがとうございました。
今後もみなさんのお役に立てる情報を発信していきます。

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