【ウマ娘】史実解説 ミスターシービー編

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こんにちは、フライドエッグののっちです。

アプリゲームやアニメで人気の「ウマ娘 プリティーダービー」。
単なる“美少女化アニメ”とは違う、競馬ファンをも熱くさせる本作品の魅力とは一体どんなものなのでしょうか?

今回は「ウマ娘プリティーダービー」に登場する「ミスターシービー」の史実馬を紹介します。
史実を知れば、アニメもアプリも漫画もきっと楽しくなりますのでご覧ください。

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「ウマ娘 プリティーダービー」とは

「ウマ娘 プリティーダービー」は、プレイヤーがトレーナーとなり、実在する競走馬の名前を冠した「ウマ娘」と呼ばれるキャラクターを育成し、イベントやレースをこなしながら目標達成を目指していくアプリゲームです。
ゲーム内では迫力満点のレース映像や、レースの勝者がセンターを務めるライブステージ「ウィニングライブ」が楽しめます。

他にも漫画やアニメ、楽曲CD、CDドラマなどに展開されているメディアミックスコンテンツです。

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ミスターシービーとは?

今回は、史上3頭目の三冠馬でウマ娘に登場する「ミスターシービー」の史実馬について解説していきます。

ミスターシービー

©Cygames, Inc.
生年月日1980年4月7日
通算成績14戦8勝[8-2-1-3]
獲得賞金3億9,080万円(中央)
トウショウボーイ
シービークイン
主な勝鞍’83 皐月賞(G1)
’83 日本ダービー(G1)
’83 菊花賞(G1)
’84 天皇賞・秋(G1)

生い立ち

・父は「天馬」トウショウボーイ、母は重賞3勝のシービークインだが、両馬は同じ新馬戦でデビューという巡り合わせ。
・ミスターシービーという馬名は「千明(Chigira)牧場(Bokujou)」を代表するという意味が込められている。
・父も母もスピード馬で、ミスターシービーもスピードのありそうな馬体だったため「スピード抜群な逃げ馬になるのでは」と期待されるが、気性が激しくレースが下手だった。
・同世代は「ニホンピロウイナー」「カツラギエース」「ギャロップダイナ」などがいる。

タブーを覆した常識破りの三冠馬

・デビュー戦は先行してあっさり勝つが、2戦目は大きく出遅れてクビ差の辛勝、3戦目はさらに大きく出遅れ2着に敗れるも、直線での猛追から追い込み馬としての可能性を見出される。
・翌年「共同通信杯(現G3)」「弥生賞(現G2)」を前半は死んだふりをして1000m過ぎから捲りの競馬で重賞2連勝。
・続くクラシック初戦の「皐月賞(現G1)」は田んぼのような不良馬場での出走、序盤で不利を受けて後方追走となったが向こう正面から徐々に進出して直線入り口でカツラギエースを捉え、泥だらけの馬体で一気に抜け出し優勝。
・続く「日本ダービー(現G1)」は父トウショウボーイの雪辱が掛ったレース、1.9倍の圧倒的1番人気だったが出遅れて後方3頭目で第1コーナーへ、当時「ダービーポジション」と呼ばれる「第1コーナーを10番手以内で回らなければ勝てない」という格言があったが第3コーナーから徐々に進出、直線で大外に持ち出すと早々と先頭に立ちそのまま押し切り優勝、ダービー馬となった。
・しかしこのレースでは第4コーナーでの他馬への衝突と直線での斜行による進路妨害で審議が行われ、騎手には4日間の騎乗停止とトロフィー剥奪という処分が下されたがミスターシービーの優勝は変更なし、2着馬の鞍上は「シービーの強さには脱帽」と強さを称えるコメントを残した。
・クラシック最後の「菊花賞(現G1)」に向けて夏は休養に充てられるが、挫跖を起こして蹄を痛め、さらに夏風邪に罹り調整が遅れ、前走からプラス12kgで出走の前哨戦は4着に破れる。
・「三冠馬は無理か」と囁かれる中、本番の「菊花賞(現G1)」では最後方からレースを進め、向こう正面から追い上げ第3コーナーの上り坂から加速したまま坂を下るというタブーを犯し第4コーナーでは先頭に立ちそのまま押し切り優勝、見事史上3頭目の三冠を達成する。
・父内国産馬の三冠馬、三冠達成まで全レース1番人気はともに史上初。
・「ジャパンカップ(現G1)」「有馬記念(現G1)」を回避し、その後蹄の状態が再度悪化し、翌春シーズンは全休となる。
・秋の復帰初戦は2着に敗れたものの、「天皇賞・秋(G1)」では直線で外から一気に追い込み当時のコースレコードで優勝、シンザン以来史上2頭目の四冠馬となる。
・次走は2年連続で誕生した三冠馬シンボリルドルフと初の直接対決となった「ジャパンカップ(G1)」、シンボリルドルフの中1週のローテーションと体調不良もありミスターシービーが1番人気に推されるも10着に敗れる。
・続く「有馬記念(G1)」もシンボリルドルフの3着に敗れ、翌年の「サンケイ大阪杯(当時G2)」も2着に敗れ限界説が流れる中「天皇賞・春(G1)」へ出走。
・「天皇賞・春(G1)」では「菊花賞(現G1)」と同じように第3コーナーから上がっていき場内を沸かせるが、直線でシンボリルドルフに並ぶ間もなく交されシンザン以来史上2頭目の五冠馬を達成されての5着に敗れる。
・レース後、脚部不安を生じて休養、夏の復帰に向けて調教を再開したものの骨膜炎を発症して復帰を断念、引退となった。
・結局、後輩三冠馬のシンボリルドルフには1度も先着することができなかった。
・翌年、四冠が評価され顕彰馬に選出、父トウショウボーイも選出されていたため史上初の父子での顕彰馬となった。

小ネタ

・薄い皮膚が輝き、いかにも柔らかそうな丸みのある馬体で弾むように走る姿は実に美しく、凛々しい顔つきでグッドルッキングホースといえばトウカイテイオーが現れるまではミスターシービーのことだった。
・後方から一気に捲ってくるレースが多く、いつくるか?大丈夫か?と心配させておきながらの驚異の末脚でアイドル的人気だったミスターシービーに対し、後輩三冠馬のシンボリルドルフはそのアイドルを破る悪役的存在だった。
・シンザン以来の19年ぶりの三冠馬で、当時おオールドファンが懐かしく語るだけだった「三冠馬」を実現させたた「俺たちの三冠馬」として人気を博した。

代表レース

1983年 皐月賞

田んぼのような不良馬場の中、泥だらけの馬体で制したレース。

1983年 日本ダービー

「ダービーポジション」を無視し、後方からの競馬から審議対象になりながらも優勝したレース。

1983年 菊花賞

「淀の坂はゆっくり上りゆっくり下れ」の常識を覆したレース。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、アニメ「ウマ娘プリティーダービー」に登場するミスターシービーを紹介しました。

キャラクターたちの可愛さももちろんですが、名馬たちへの造詣の深さと、それをアニメに落とし込んでエンタメに昇華させた「ウマ娘 プリティーダービー」からは、今後も目が離せません。

アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」は2022年5月5日現在では7つのサービスで配信されています。
中でもオススメはAmazonプライムとU-NEXTです。
無料トライアルを利用して、実質無料で観ることができます。

最後までご覧いただきありがとうございました。
今後もみなさんのお役に立てる情報を発信していきます。

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