こんにちは、フライドエッグののっちです。
illustratorで主にテキストの調整の際に、アピアランスで「オブジェクトのアウトライン」や「パスのアウトライン」を使うことがあると思います。
でも「オブジェクトのアウトライン」と「パスのアウトライン」の違いについて説明できる方って意外と多くなかったりもします。
そこで今回は「オブジェクトのアウトライン」と「パスのアウトライン」の違いを解説していきたいと思います。
アピアランスの「アウトライン」とは?
アピアランスの「アウトライン」とは、簡単に説明すると「テキストをアウトライン化した風にする」ことです。
あくまでも「した風」なのでテキストを打ち替えることもできます。
でもこれをどんな時に使うかというと、主に整列する時に重要になってくるのです。
テキストには、「アキ」や「トラッキング」や「ベースライン」によって上下左右にゆとりを持たせていますので、アウトライン化しないまま座布団などに揃えようとすると揃えたい場所からずれてしまいます。
そんな時にアピアランスでアウトライン化すればキレイに揃えることができるようになるわけです。
「オブジェクト」と「パス」のアウトラインの違い
「オブジェクト」と「パス」のアウトラインの違いは、テキスト自体のアウトラインなのか、線なども個別に考えてのアウトラインなのかの違いです。
少々ややこしいのですが、テキストに線を入れた場合にはどちらもアウトラインは線の外側になるのですが、そのテキストをグループ化して線を入れた場合に違いが現れます。
「オブジェクト」はテキストを基準にしたアウトライン
「オブジェクトのアウトライン」を設定したテキストを含むグループに線を入れると、テキスト自体に線が入ります。
「内容」の下に線を入れた場合は、テキストに入れた線より太く入れないと線が見えません。
アピアランスはパスとは認識しないようです。
「パス」はアピアランスを含めたアウトライン
「パスのアウトライン」を設定したテキストを含むグループに線を入れると、線の外側から線が入ります。
「内容」の下に線を入れた場合でも、テキストに入れた線の外側をパスと認識するので入れた分だけ線が太くなります。
アピアランスもパスと認識するようです。
アウトラインを設置する場所について
どちらのアウトラインも、アピアランスの一番上に入れたり、パネルに入れたり、アピアランスの下に入れたりできますが、この違いは何なんでしょうか。
この違いは「パスのアウトライン」を使用した場合に大きく変わってきます。
アピアランスの特性として、「上から順に加工が入ってくる」というものがあります。
つまり、パスのアウトラインを一番上に持ってくると「アウトライン→線」という順番になり、「オブジェクトのアウトライン」と同じような扱いになるのです。
パネルに入れれば、もちろんそのパネルのみにアウトラインが適用されます。
「パスのアウトライン」の特性を活かして、一番下に入れるのか一番上に入れるのか判断しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「オブジェクトのアウトライン」と「パスのアウトライン」の違いを解説してみました。
ちょっとした違いですが、仕上がりや途中段階での手間を考えれば大きな違いになってきますので、理解を深めて少しでも楽していきたいですね。
違いを知って適材適所に使い分けていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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