自転車選びの大事なポイント!自転車のブレーキの種類と特徴

自転車

こんにちは!フライドエッグののっちです。

自転車にとってブレーキは、とても大切な安全器具の一つです。
自転車のブレーキには様々な種類があり、それそれ特徴やメリット・デメリットがあります。

今回は自分自身の自転車のブレーキへの理解や、今後の自転車選びの参考に自転車のブレーキをまとめてみました。

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自転車のブレーキの種類

自転車のブレーキには大きく分けて「ディスクブレーキ」「リムブレーキ」「ハブブレーキ」3種類あります。
各ブレーキには特性があり使い勝手が異なっていて、完成車ではそれぞれの自転車の用途によって最適なものが取り付けられています。

ではそれぞれのブレーキにどんな特徴があるのでしょうか?
各ブレーキの特徴とメリット・デメリットを解説していきます。

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各ブレーキの特徴とメリット・デメリット

自転車の種類が多くあるようにブレーキの種類も様々あります
自分の自転車のブレーキの特徴や違い、メリット・デメリットを理解して、安全に自転車を楽しみましょう。

ディスクグレーキ

ディスクブレーキは、ホイールの回転軸(ハブ)に固定された金属製の円盤を挟み込むことで制動させる構造です。
金属製の円盤のことを「ディスクローター」といい、そのディスクローターをブレーキパッドで挟み込むことでブレーキをかけます。
ディスクブレーキは、ブレーキパットを操作する構造で2種類に分けられます。
油圧で動かすものを「油圧式(ハイドロリック)ディスクブレーキ」、ワイヤーで動かすものを「機械式(メカニカル)ディスクブレーキ」と言います。

油圧式(ハイドロリック)ディスクブレーキ

引用:wikipediaより

オイルに圧力をかけることによってブレーキパッドを操作するブレーキです。
レバーの引きが軽く高い制動力があり、天候にあまり左右されないブレーキです。
年1回ほどの定期的な点検すればほぼメンテフリーで使うことができます。
ただしメンテナンスにはプロ並みの技術と知識が必要で、専門器具も必要になりますので、出先でのトラブルでもスポーツサイクルの専門店以外での対応が難しくなります。
輪行の際も、ディスクローターが入っていない状態でブレーキを空引きしてしまうとブレーキパッドが戻らなくなってしまうため、タイヤを外した際は専門器具を挟む必要があるなど気遣いが必要になります。

メリット

・レバーの引きが軽く制動力が高い
・年1回くらいの点検でほぼメンテフリー
・スルーアクスルにより剛性が高い

デメリット

・メンテナンスにはプロの知識・技術と道具が必要
・車重が重くなる
・擦過音がしやすい
・輪行の際に気遣いが必要

機械式(メカニカル)ディスクブレーキ

引用:wikipediaより

ワイヤーを引っ張ることでブレーキパッドを操作するブレーキです。
制動力が高く天候にあまり左右されないブレーキで、油圧式に比べると安価です。
メンテナンスも油圧式より容易で、出先でのトラブルにも対応できます。
ディスクローターが歪むと擦過音が出るため輪行の際には気遣いが必要です。
安価のものだと片引きになるため音鳴りがしやすくなります。

メリット

・雨でも制動力が落ちにくい
・油圧式よりメンテナンスがしやすい
・リムブレーキより制動力がある
・スルーアクスルにより剛性が高い

デメリット

・車重が重くなる
・擦過音や音鳴りしやすい
・輪行の際に気遣いが必要

リムブレーキ

リムブレーは、ホイールのリム部分(ホイールの外側の平らなところ)をゴム製のブレーキシューで挟み込むことで制動させる構造です。
リムブレーキにはいくつか種類がありますが、今回は代表的な3種類を紹介します。

キャリパーブレーキ

引用:wikipediaより

キャリパーブレーキは、コンパクトで軽量なため主にロードバイクや快適車の前ブレーキに使われています。
ブレーキの強さよりも細かなスピードコントロールを重視したブレーキです。
ブレーキシューのクリアランスが狭いので、太いタイヤは入りません。

メリット

・レバーを握った際のブレーキ効きのの調整がしやすい
・メンテナンスがしやすい
・軽い

デメリット

・制動力は高くない
・雨の日に制動力が落ちる
・シングルピボットだと片効きやガタがでやすい

Vブレーキ

引用:wikipediaより

Vブレーキは、シンプルな構造なのでメンテナンスが簡単で、高い制動力が特徴です。
ストップ&ゴーの多いクロスバイクや、高い制動力を要求されるMTBに多く使われています。
アーム部分が長く、うまくテコの原理が使えるため、より強く挟み込むことができます。
ただし、引きしろが長いのでSTIレバーなどのドロップハンドル用のブレーキでは引くことができません。
※ドロップハンドル用のレバーでも引けるコンパクトV(ミニV)ブレーキもありますが、シマノさんでは非推奨になっています。
ちなみにVブレーキとはシマノさん商標でしたが、広く普及したことから他メーカーでもVブレーキの名称が使われているようです。

メリット

・太いタイヤが履ける
・調整しやすい
・制動性が高い

デメリット

・制動性が高すぎてタイヤがロックする
・雨の日に制動性が落ちる
・ブレーキシューの磨耗が激しい

カンチブレーキ

引用:wikipediaより

カンチブレーキは、泥詰まりしにくく太いタイヤも装着することができるので、シクロクロスやランドナーなどのツーリング車に多く採用されています。
制動力は低いのですが、STIレバーなどのドロップハンドル用のブレーキでも引くことができます。
Vブレーキの元とされたブレーキで、クラシカルな見た目から今でも愛用者は多いです。
メンテナンスには多少慣れが必要で、調整が不十分だと音鳴りなどの原因になります。

メリット

・太いタイヤが履ける
・泥詰まりが起きにくい
・ドロップハンドルのレバーでも引ける

デメリット

・制動性が低い
・調整が難しい
・雨の日に制動性が落ちる
・ブレーキシューの磨耗が激しい

ハブブレーキ

ハブブレーキは、ホイールの軸部分に取り付けるブレーキです。
快適車の後輪に使われていることが多く、車軸と一緒に回転しているドラムに「バンド」や「シュー」などを当てることで制動力を得ます。

バンドブレーキ(サーボブレーキ)

引用:Anazon商品ページより

バンドブレーキは、回転するドラムを外側からゴム製のバンドで締めることで制動させます。
対してサーボブレーキはドラムの内側から樹脂製のブレーキシューを当てて制動させます。
バンドブレーキはサーボブレーキに比べ、音鳴りがしやすいです。
バンドブレーキで音鳴りが気になる方は、互換性のあるサーボブレーキへ交換することもできます。

メリット

・ブレーキの効きが良い
・安価

デメリット

・音鳴りがしやすい
・サーボブレーキは効き方にクセがあり、タイヤがロックすることもある
・雨に弱い

ローラーブレーキ

引用:Anazon商品ページより

ローラーブレーキは、見た目はバンドブレーキやサーボブレーキに似ています。
構造はブレーキレバーを引くと、ローラーがブレーキシューを押し上げてドラムに当てることによって制動させます。
グリスが注入されているため雨に強く音鳴りもしませんが、グリスが切れると音鳴りしてしまうため定期的なメンテナンスが必要です。
制動力も高いので電動式自転車に多く採用されています。
ローラーブレーキはバンドブレーキやサーボブレーキとは互換性がありませんので、交換したい際はハブまたはホイーツごとの交換になります。

メリット

・天候に関係なく安定した制動力

デメリット

・グリスが切れると音鳴りがする

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は自転車のブレーキの種類を解説しました。

完成車にはその自転車に適したブレーキが使われていますが、自転車選びの際に自分の用途とブレーキが合っているかも参考にしてみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは良き自転車ライフを!!

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